健康のために炭酸水を飲む?その理由、間違っているかもしれません
最近、「炭酸水を毎日飲んでいます。体にいいって聞いたので!」という声をよく耳にするようになりました。
無糖で手軽に飲めて、ちょっとおしゃれな気分にもなれる炭酸水。スーパーやコンビニでも種類が豊富になり、健康志向の方々に選ばれる定番アイテムになってきていますよね。冷たい泡の刺激が気持ちよく、ジュースより罪悪感がない——そんな印象を持っている方も多いはずです。
ところが、その“健康のため”という理由。実は、ちょっとだけ誤解があるかもしれません。
たとえば、「炭酸水はアルカリ性だから体にいいんですよね?」と聞かれることがあります。アルカリ性の食品は体を中和してくれる、酸性に傾いた体を整える…そんな情報をどこかで見たり聞いたりして、炭酸水もその仲間だと思ってしまうのかもしれません。

でも、ここでいったん立ち止まってみましょう。
そもそも、炭酸水ってアルカリ性なんでしょうか?
もしそうだとしたら、私たちの体にどんな影響を与えるのでしょうか?
そして、本当に「飲めば健康になる」のでしょうか?
このブログでは、そうした素朴な疑問を美容と健康の現場に関わる専門家の目線から、わかりやすく・ていねいにひも解いていきます。
けっして「炭酸水はダメ」と言いたいわけではありません。
でも、なんとなく「健康にいいらしい」と思い込んで、毎日習慣にしている方には、もう少し正確な情報を知ってほしいと強く感じています。誤解のまま飲み続けていては、せっかくの努力がもったいないからです。
最後まで読むと
炭酸水の本当の性質
体への影響
取り入れるならどんなふうに?
といったことがクリアになり、あなたの健康習慣がもっと信頼できるものになっていることでしょう。
ちなみに、ここで「pH」とか「酸性」「アルカリ性」なんて言葉が出てきますが、難しい化学の知識は一切不要です。小学生でもわかるように、やさしく説明していきますのでご安心ください。
このあと、
「炭酸水は本当にアルカリ性なの?」
「“体が酸性に傾く”ってどういうこと?」
「酸性食品って食べちゃダメなの?」
そんな素朴な疑問を一つずつ、丁寧に解きほぐしていきます。
どんな飲み物にも“飲み方”や“意味づけ”が大事です。
炭酸水も例外ではありません。
「なんとなく」ではなく、「納得して」選べるように。
あなたの美容と健康の味方になるような、そんな炭酸水とのつき合い方を一緒に見つけていきましょう。
よくある誤解:炭酸水はアルカリ性?
「アルカリ性のものは体にいい」と信じていませんか?
実は…炭酸水は酸性なんです!
「体をアルカリ性に保つと健康になる」——
これは、健康志向の方の間でよく聞かれるフレーズです。実際、ネットや雑誌でも「アルカリ性食品を摂ろう」とか「酸性食品は避けた方がいい」といった情報がよく目に入ってきますよね。
その延長で、「炭酸水=アルカリ性」と思い込んでしまう方も多いようです。
でも…ここが落とし穴。
実は、炭酸水は“アルカリ性”ではなく“酸性”なんです。
「えっ!?嘘でしょ?」と驚かれる方も多いですが、事実です。

炭酸水とは、水に二酸化炭素(CO₂)が溶け込んだ飲み物ですが、炭酸水のpH(酸性・アルカリ性の目安となる数値)は、おおよそ4.4。れっきとした酸性です。
たとえば、水道水はpH7の中性。それに比べて炭酸水は、レモンやお酢ほどではないにせよ、しっかり酸性側に寄っているのです。
ここで多くの方が感じるのが、「でも、アルカリ性のものは体にいいんでしょ?」という疑問。
たしかに、アルカリ性と分類される食材の多く(野菜・豆・海藻など)は、栄養価が高くて体に良いとされています。
でも、それはアルカリ性だから健康にいいのではなく、「その食品に含まれる成分や栄養」が体に良いからなのです。
つまり、「アルカリ性=正義」「酸性=悪」という単純な話ではありません。そしてさらに大切なポイントがもう一つ。
私たちの体の中は、食べ物や飲み物の性質によって簡単に“酸性”や“アルカリ性”に傾いたりしないのです。
体の中はとてもよくできていて、血液のpHは常に7.4前後の弱アルカリ性に保たれています。
もしここが大きく変動すると、命に関わるような状態になってしまうため、腎臓などが一生懸命バランスを保ってくれているのです。
つまり、酸性の炭酸水を飲んだからといって、体の中が酸性になることはないということですね。
このあたりの仕組みはちょっと難しく思えるかもしれませんが、ざっくり言うとこういうことです。
「炭酸水が酸性でも、健康を害することはない」
「アルカリ性だから健康にいい、という単純な話ではない」
この2点を覚えておいていただければ大丈夫です。
むしろ、炭酸水を「アルカリ性で体にいい」と思って毎日せっせと飲んでいると、
思わぬ“健康迷信”に振り回されてしまうかもしれません。
せっかくの健康習慣、きちんと根拠を知って選びたいですよね。
食べ物の“酸性”や“アルカリ性”で体の性質は変わるの?
体は酸性になったりアルカリ性になったりする?
人の体はいつもほぼ同じpH(弱アルカリ性)に保たれている
酸性の食べ物=体に悪い、というわけではない
「酸性の食べ物をとると、体も酸性に傾いて老化が進む」
「だからアルカリ性のものを食べて中和しよう」
そんなふうに聞いたこと、ありませんか?
一見もっともらしいこの話、実は“半分ウソ”で、“半分本当”。
じつはこの誤解、私たちの体の仕組みを知ると、すんなり解けていきます。
まず押さえておきたいのは、私たちの体内(特に血液)は、いつもpH7.35〜7.45の「弱アルカリ性」に保たれているということ。
このpHの範囲がほんの少しでもズレると、私たちは意識障害を起こしたり、最悪の場合は命に関わったりします。
だから体は、食べ物や飲み物を口にするたびに、腎臓や肺などが総出で「pHのバランス」を調整してくれているんですね。
これは体の“恒常性(ホメオスタシス)”という、大切な働きのひとつ。
言いかえると、「体が酸性になる」「アルカリ性になる」というのは、健康な状態では起こらないように設計されているのです。
ここで「でも、食べ物に“酸性食品”“アルカリ性食品”ってあるよね?」と思う方もいるでしょう。
そう、たしかに食材には“体に入れたあと、最終的に酸性になるかアルカリ性になるか”という分類があります。
これは「燃やしたあとに残る“灰”の性質」によって決められていて、科学的には「PRAL(潜在的腎臓酸負荷)」という概念に近いものです。
でも、これがそのまま体の性質に影響を与えるわけではありません。
たとえば、お酢やレモンなどは酸性の食品ですが、むしろ胃腸の働きを助けてくれたり、代謝を促す効果が期待できることもあります。
逆に、「アルカリ性食品」に分類される野菜や大豆製品は、栄養価が高くて体に良いですが、「アルカリ性だから健康にいい」わけではなく、「含まれる栄養素が健康にいい」ということなんです。
つまり——
酸性の食べ物=悪、アルカリ性の食べ物=正義、ではないってこと。
もっと大切なのは、「どんな成分が含まれているか」「それが自分の体にどう働くか」。
たとえば、糖分の多い加工食品や精製された炭水化物は、酸性食品に分類されることが多いですが、それは酸性だから悪いのではなく、栄養バランスを崩しやすいから控えめにしたいという話です。
反対に、酸性食品でも、お肉やお魚は体に必要なたんぱく質や脂質の宝庫。
量やバランスを意識すれば、健康的な食生活には欠かせません。
このように、「酸性」「アルカリ性」という言葉にとらわれすぎず、中身を見ることが本当に大切なポイント!
目指したいのは、“酸性かアルカリ性か”ではなく、“体がよろこぶものを選ぶこと”なんですね。
本当に気をつけたいのは「活性酸素」
老化や疲れの原因になるのは、活性酸素
活性酸素を増やさない生活とは?
— バランスの取れた食事|適度な運動|良質な睡眠 —
これまで「酸性の食べ物は体に悪い」と思っていた方に、ぜひ知っていただきたいことがあります。
実は、体を“酸化=老化方向”に傾けてしまう本当の原因は、食べ物そのものの酸性・アルカリ性ではなく、“活性酸素”なんです。
活性酸素とは、呼吸などで体内に取り込んだ酸素の一部が、エネルギーを作る過程で変化したもの。
本来は体内でウイルスや細菌を退治してくれる、ありがたい存在です。
ところが、必要以上に増えてしまうと話は別。
活性酸素は、細胞や血管、DNAにまでダメージを与える“サビ”のような働きをしてしまいます。
その結果、肌のハリが失われたり、シミ・シワができやすくなったり。
体の中では疲労感が抜けにくくなり、内臓の老化や生活習慣病の引き金にもなりかねません。
つまり、体が酸性に傾くような悪循環を生むのは、食べ物の性質ではなく、活性酸素の増えすぎなのです。
では、どうしたら活性酸素を増やさない生活ができるのでしょうか?
難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はとてもシンプルなことが大切です。
1. バランスの取れた食事
まずは、食事のバランス。
野菜や海藻、きのこ、大豆など、ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んだ食材を日常的に取り入れることがポイントです。
これらには、活性酸素を除去する抗酸化成分が多く含まれています。
とくに注目したいのは「ビタミンC」「ビタミンE」「ポリフェノール」。
これらは活性酸素を無害化する“消しゴム”のような存在です。
逆に、砂糖の摂りすぎや過剰な動物性脂肪、加工食品中心の食生活は活性酸素を増やす原因になります。「バランスよく、色とりどりの食卓を目指す」ことが、内側からのエイジングケアにもつながるのです。
2. 適度な運動
続いて、運動です。
意外に思われるかもしれませんが、激しすぎる運動は逆に活性酸素を増やす原因になることがあります。
でも、だからといって動かないのもNG。
ポイントは“適度”な運動。
たとえばウォーキング、軽い筋トレ、ストレッチなど、呼吸を意識しながらゆっくり身体を動かすことが有効です。
血流が良くなり、酸素と栄養素がスムーズに運ばれることで、体の中のリズムも整っていきます。
「運動=つらいこと」ではなく、リズムよく体を動かす習慣を楽しむ意識が大切です。

3. 良質な睡眠
そして、最も大切なのが良質な睡眠です。
私たちの体は、眠っている間に細胞を修復し、傷んだ部分をリセットしています。
活性酸素の影響を受けた細胞も、この時間に回復していきます。
睡眠時間が短かったり、質が悪かったりすると、この修復が不十分になり、活性酸素のダメージが蓄積してしまうのです。

寝る前にスマホを控えたり、ぬるめのお風呂に入ったり、アロマや音楽でリラックスするのも◎。
“ただ寝る”のではなく、“しっかり回復できる眠り”を意識することが、酸化に負けない体づくりには欠かせません。
炭酸水が酸性であることよりも、体の中で“酸化”が進まないことの方が、ずっと大切。
毎日の生活のなかで、ちょっとずつでも意識できることはたくさんあります。
アルカリ性食品って、実はこんなに優秀
大豆・野菜・海藻…ミネラルやビタミンがたっぷり
体を「アルカリ性にする」わけではないけど、健康には良い
日々の食事に取り入れたい自然の恵み
「アルカリ性食品」と聞いて、どんな食べ物を思い浮かべますか?
ほうれん草、わかめ、大豆、トマト、じゃがいも、アボカド…
そう、多くは自然の中で育った、カラフルで栄養豊かな食材たちです。
ここまで読み進めてくださった方は、「アルカリ性の食品を食べたからといって体がアルカリ性になるわけではない」ということを、すでにご理解いただけていると思います。
とはいえ、“アルカリ性食品”と分類される食べ物には、体を整える力がぎゅっと詰まっています。
たとえば、野菜や果物には、活性酸素をおさえるビタミンCやポリフェノール、皮膚や粘膜の健康を守るビタミンA、エネルギー代謝に関わるビタミンB群が豊富に含まれています。
海藻や大豆製品には、カルシウムやマグネシウム、鉄分、亜鉛といった、現代人に不足しがちなミネラル類もたっぷり。
そして、これらの食材には共通して食物繊維が多く、腸内環境を整える働きにも優れています。
つまり、「アルカリ性食品だから健康にいい」のではなく、
それらの食品に含まれている栄養素が、まさに今の私たちに必要なものばかりなのです。
とくに40代以降の女性にとって、これらの栄養素は美容にも健康にも直結します。
・肌のハリや透明感が気になる
・なんとなく疲れが抜けにくい
・便秘がちで腸内環境が乱れやすい
そんな日常の小さな不調の背景には、栄養の偏りやミネラル不足が潜んでいることも多いのです。
ここで、「どんなものがアルカリ性食品にあたるのか?」をざっくりとご紹介します。
【代表的なアルカリ性食品】
- 野菜:にんじん、ブロッコリー、小松菜、トマト、キャベツなど
- 果物:バナナ、りんご、みかん、レモン、アボカドなど
- 海藻類:わかめ、昆布、ひじき
- 大豆製品:豆腐、納豆、おから、きなこ
- きのこ類:しいたけ、えのき、まいたけなど
ただし、ここで注意したいのは、“アルカリ性食品ばかり”を選ぶのが正解ではないということ。
私たちの体には、たんぱく質や脂質もしっかり必要です。
お肉や卵、魚といった「酸性食品」に分類される食材も、栄養学的には欠かせません。
つまり、大事なのは「バランス」。
アルカリ性食品を“意識して加える”ことで、酸性食品中心になりがちな現代の食生活を整えるという感覚が理想的です。

たとえば、
・朝食のパンにアボカドやトマトを添える
・お味噌汁に豆腐とわかめを加える
・おやつにバナナや干し芋を選ぶ
といった、小さな工夫でも効果は十分。
無理なく、楽しく、自然の恵みを味方につけることができます。
「アルカリ性=体によさそう」というイメージは、必ずしも間違いではありません。
でも、それはpHの性質ではなく、そこに含まれる自然の力が体を助けてくれているからなのです。
逆に控えたい“酸性食品”とは
肉や砂糖、穀物などは「酸性食品」と呼ばれることも
特に砂糖や精製された穀物のとりすぎには注意
「酸性だから悪い」ではなく、食べすぎが問題
アルカリ性食品の優秀さと健康のメリットについてはご理解いただけたかと思いますが、今回はその逆、いわゆる「酸性食品」について見ていきましょう。
まず大前提として、「酸性食品=体に悪い」と決めつける必要はありません。
ですが、現代の食生活を見渡してみると、“酸性食品に偏りすぎている”ことが問題になるケースが非常に多いのです。
肉や砂糖、穀物などは「酸性食品」と呼ばれることも
酸性食品とは、一般的に「体の代謝過程で酸性の老廃物を多く残すとされる食品」のことを指します。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
- 肉類(とくに赤身肉や加工肉)
- 魚介類(とくに干物や加工されたもの)
- 乳製品(チーズ、バターなど)
- 卵、白米、パン、小麦粉製品
- 砂糖、清涼飲料水、スナック菓子
これらは日常の食卓によく登場するものばかりですよね。
もちろん、どれも栄養的に必要な側面があり、完全に排除する必要はありません。
問題は、これらが“主役”になりすぎてしまっていること。
特に、加工食品や精製された炭水化物、そして糖分の多いお菓子や飲み物は、
・急激に血糖値を上げて疲れやすくする
・腸内環境を乱す
・活性酸素を増やす
といった、体にとっての“酸化ストレス”を生み出す要因になりやすいのです。
特に砂糖や精製された穀物のとりすぎには注意

ここで注目したいのが、白砂糖や精製された白米・パン・パスタなどの穀物類。
一見ヘルシーに見えることもありますが、体内での代謝が早く、血糖値を急上昇させることで、
・肌荒れや吹き出物
・疲労感
・メンタルの不安定さ
など、見えにくい不調のきっかけになっていることも。
さらに、これらをエネルギーとして代謝するときには、体内のミネラルを消費してしまうというデメリットもあります。
その結果、カルシウム不足や、骨密度の低下などにもつながるリスクがあるのです。
「酸性だから悪い」ではなく、食べすぎが問題
もう一度繰り返しますが、ここで言いたいのは「酸性食品=全部ダメ!」という極端な考え方ではありません。
肉や卵、魚は、大切なたんぱく源であり、筋肉やホルモン、酵素など、体をつくるために欠かせない栄養素が含まれています。むしろ、きちんと食べてほしい食品でもあるのです。
ただし、酸性食品に偏った食生活が続くと、体内の酸化バランスが乱れ、活性酸素が増えて老化を早めたり、代謝が落ちたり、体調を崩しやすくなります。
そのため、以下のような「意識的なバランス取り」がとても大切です。
- 食事に野菜や海藻をたっぷり添える
- 主食を玄米や雑穀ごはんにしてみる
- おやつをドライフルーツやナッツに置き換える
- 週に何回か「動物性食品を減らす日」をつくってみる
こうした“ちょっとした工夫”の積み重ねが、酸性・アルカリ性のバランスを自然に整え、無理なく体の中の環境をクリーンに保つ秘訣になります。
私たちの体は、1日の食事の中で「何をたくさん食べているか」にとても敏感です。だからこそ、酸性食品は“控える”のではなく、“意識して付き合う”という感覚が大切。
結局、炭酸水は飲んでいいの?
炭酸水は酸性だけど健康に害はない
無理に飲む必要はないけど、好きならOK!
水分補給の一つとして、上手に取り入れて
ここまで読んでくださった方は、もうお分かりだと思います。
炭酸水は「アルカリ性だから体にいい」という理由で飲むべきものではありません。実際にはpH約4.4の酸性の飲み物であり、その性質を誤解して飲み続けるのは、ちょっともったいないことなんです。
でも、ここでひとつ大切なことをお伝えしておきます。
「炭酸水が酸性だからといって、健康に悪いわけではありません」
むしろ、炭酸水は体に優しい飲み物のひとつといってもいいでしょう。その理由は、炭酸のやさしい刺激が喉ごしを良くし、水よりも「おいしく・飲みやすく」感じられることにあります。
とくに水をあまり飲まない人にとっては、水分摂取のハードルを下げてくれるありがたい存在です。

無理に飲む必要はないけど、好きならOK!
では、毎日炭酸水を飲んだ方がいいのでしょうか?答えは、「無理に飲む必要はありません」。
体に良いからといって、わざわざ高いお金を出して買ったり、好みに合わないのに無理に飲む必要はまったくありません。でも、炭酸水が好きで、すでに生活の一部になっているなら、安心して飲み続けて大丈夫です。
たとえば、
- 炭酸飲料の代わりに
- 食事のときのお茶代わりに
- おやつの糖質を控えたいときに
- 小腹が空いたときの気分転換に
- アルコールを控えたい日の代わりに
そんな場面で炭酸水を取り入れると、“飲む”ことがより健康的な選択肢に変わるのです。
炭酸水は無糖なのでカロリーも糖分もゼロです。体に余計な負担をかけず、気分をリフレッシュすることができます。
水分補給の一つとして、上手に取り入れて
炭酸水を取り入れるうえで大切なのは、「健康効果を期待する」のではなく、「水分補給の一つとして上手に付き合う」こと。
人の体は、約60%が水分でできています。特に女性は、ホルモンバランスの変化や代謝の低下により、水分が不足しやすい体質でもあります。
水分が足りないと、血液がドロドロになりやすくなり、
・むくみ
・肌の乾燥
・便秘
・だるさ
などの原因になることも。
毎日こまめに水分を摂ることは、内側からの美容と健康に直結する大切な習慣なのです。
「お水は味がないから飲みにくい」「飽きちゃう」という方は、ぜひ炭酸水を味方につけてみてください。
最近はレモン風味やミント入りなど、香りを楽しめるフレーバータイプも増えてきました。お気に入りの一本が見つかれば、“水を飲むこと”そのものが楽しくなるかもしれません。
まとめると、炭酸水は
- アルカリ性ではなく酸性だけど
- 健康を害する心配はなく
- 無理に飲まなくてもいいけれど
- 上手に取り入れれば美容と健康の味方になる
という、とてもバランスのよい存在です。
「体にいいから飲む」ではなく、「好きだから、心地いいから飲む」
そんな自然な感覚で取り入れてみてはいかがでしょうか?
正しく知って、心地よく選ぶ。あなたらしい“健康習慣”へ
大切なのは「性質」よりも生活全体のバランス
自然な食材を選びながら、心地よく暮らそう
ここまで、「炭酸水は体にいいの?」「酸性食品・アルカリ性食品って何?」というテーマでお話をしてきました。もしかすると、思っていたことと違っていた…という部分もあったかもしれません。でもそれは、あなたがきちんと“知ろう”とした証拠です!
結論をひとことで言えば、「炭酸水が酸性でも、体に悪いわけではない。アルカリ性食品が体にいいのは、性質そのものではなく“中身”が優れているから」
そして、もう一つ大切な視点があります。
それは、「酸性」か「アルカリ性」かにこだわるよりも、日々の暮らしの中で、どんな食べ物を選び、どう過ごしているかという“生活全体のバランス”こそが健康を左右するということです。
現代の私たちは、情報があふれる時代を生きています。
「◯◯が体にいい」「△△は控えよう」
そんなフレーズを目にするたびに、気になって試してみたり、逆に不安になってしまったり…。
でも、情報は時に“部分的な真実”だけを切り取ってしまうことがあります。それが、たとえば「炭酸水=アルカリ性で健康にいい」という誤解を生んでしまうこともあるのです。
大切なのは、情報を「正しい・間違い」でジャッジすることではなく、“自分の暮らしにどう取り入れるか”を考える力。
「これは私に合ってるかな?」と、心と体の声に耳を傾けながら選択していくことが、いちばん信頼できる“健康法”になるはずです。
たとえば、朝の目覚めに一杯の炭酸水を飲んでスッキリするなら、それは素敵な習慣です。逆に、炭酸水の刺激が苦手なら、無理に飲む必要はありません。
お肉が好きなら、野菜をたっぷり添えるだけでバランスが整います。甘いものがほしくなる日もあります。そんな時は、ちょっと量を意識してみるだけでいいんです。
完璧じゃなくていい。けれど、“気づいて、少し整える”ことを繰り返すうちに、体も心もゆるやかに整っていく。健康って、そういうものだと私は思っています。
自然な食材を選びながら、心地よく暮らそう
炭酸水の性質がどうであれ、野菜がアルカリ性かどうかに関係なく、一番の鍵は「あなたが心地よく感じられるかどうか」。
自然に育った食材を選ぶ。
食べすぎない。
よく眠る。
軽く体を動かす。
深呼吸する。
自分の時間をほんの少しだけ持つ。
そんな毎日の“ささやかな選択”が、結果として体の内側にまでやさしい影響をもたらします。その上で、炭酸水があなたの暮らしをより軽やかにしてくれるなら、それはきっと、素晴らしい味方になるでしょう。
最後に、あなたに贈りたい言葉があります。
“体にいい”を、もっと自分の心と体に合ったものに。
炭酸水も、食べ物も、知識も。
すべては、あなたが「気持ちよく、心地よく、生きる」ための手段です。
今日から、あなたの毎日が少しだけ整って、すこやかに潤いますように。
読んでくださって、本当にありがとうございました。

