春になると増える「花粉による肌荒れ」。
赤み、かゆみ、乾燥などの症状に悩む人が多くなりますね。
とくに40代以降の肌は、角質層のバリア機能が低下しやすく、花粉などのアレルゲンが侵入しやすい状態になるんです。
なぜ花粉で肌荒れが起きるのか。
どうすれば花粉シーズンの敏感肌を守れるのか。
今回は、炭酸美容家 髙橋弘美の視点から「花粉による肌荒れの原因」と「バリア機能を守るスキンケアの自分基準」を解説します。

私たちの肌の表面には、外部刺激から身を守る「皮膚のバリア機能(角質層)」があります。
しかし、このバリア機能が低下すると、花粉などのアレルゲンが皮膚に侵入しやすくなり、敏感肌や肌荒れを引き起こします。
花粉による肌荒れが起こる主な理由は次の3つです。
バリア機能の低下
加齢や乾燥により、細胞間脂質(セラミドなど)が減少すると角質層に隙間が生まれます。そこから花粉などのアレルゲンが侵入します。
物理的刺激
花粉でかゆみが出ると、無意識に肌をこすってしまいます。摩擦によって微細な傷ができ、さらにバリア機能が壊れます。
免疫反応
侵入した花粉を異物と認識すると、IgE抗体が反応しヒスタミンが放出されます。これがかゆみや赤みの原因です。
厚生労働省の指針でも、皮膚のバリア機能を正常に保つことは、アレルギー感作を防ぐための最優先事項とされています。
花粉シーズンを乗り切る3つの自分基準スキンケア
広告の「敏感肌用」という言葉だけで化粧品を選ぶのではなく、全成分表示を確認し、自分の肌状態に合わせて選ぶことが大切です。
1. 落としすぎない洗顔
花粉を落とそうとして、何度も洗顔していませんか。
40代の肌にとって皮脂は天然の保湿成分です。
脱脂力の強い界面活性剤(ラウリル硫酸Naなど)は避け、ぬるま湯(32〜34℃)でやさしく流します。
洗顔後はタオルで押さえるだけ。
肌をこすらないことが敏感肌ケアの基本です。

2. 高濃度炭酸で「内側から」潤いを届ける
肌が敏感な時こそ、私は炭酸ケアを取り入れます。
高濃度炭酸(1000ppm以上)は分子が小さく、皮膚を通って毛細血管まで届きます。
血液中ではヘモグロビンが酸素を放出し、細胞へ酸素供給が起こります。これはボーア効果と呼ばれる生理現象です。
美肌は血流がすべて。 血流が整うと、何がいいのか?というと、まずは肌のターンオーバーが規則正しくなります。
その結果として、乾燥しにくい肌の土台が作られるというわけ。ただし炎症がひどい場合は無理をしてはいけません。炭酸水での優しい拭き取りや、コットンパックなど、刺激の少ないケアから始めましょう。
3. 油膜で花粉をブロックする
花粉対策には物理的バリアも重要です。
ワセリンやスクワランなどのシンプルなオイルで、肌表面に油膜を作ると花粉の付着を防ぎやすくなります。
花粉の時期はあれこれ成分を重ねる「足し算」よりも、バリア機能を守るシンプルなスキンケアが向いています。

自分の肌を信じてあげよう
花粉による肌荒れの多くは、皮膚のバリア機能の低下から始まります。
つい鏡を見て落ち込んでしまうかもしれません。でも、肌は常にあなたを守ろうと頑張ってくれています。
大切なのはこの3つ
- 落としすぎない
- 巡りを整える
- バリアを守る「外側から何を塗るか」も大切ですが、基本は「巡りを良くして、自分の肌を育てること」。その時におすすめなのは深呼吸をして、温かい飲み物を飲み、巡りを意識してみてください。決してがっかりして落ち込まないことです。
肌は本来、自分で整う力を持っています。
鏡を見て落ち込むのではなく、今日の肌の状態を観察してみてください。
お肌と対話する習慣こそが、本当の美しさを育ててくれます。
ぜひ明日からやってみてくださいね。



