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”炭酸美容家 高橋弘美"


炭酸コスメの選び方:ここをチェックすればOK! 

現在市場にはいろいろな種類の炭酸コスメが販売されています。
炭酸美容がこのように世の中に広まっていくこと、炭酸美容家としてとても嬉しく思っています。
炭酸美容家とスキンローション
しかし、どれを選んでいいのか、
何がどう違うのか、迷われている方も多いようですね。
ご質問をいただいたので回答してみたいと思います。
■ご質問■ 炭酸について調べていたらこちらにたどり着きました。お考えをお伺いできましたら幸いです。
近年、炭酸の美容液が話題となっています。炭酸化粧品のCMやとある人気商品。それでどうしても結論付けられないことがあるのです。
結局のところ、しゅわしゅわパチパチするものと、しないもの、どちらがいいのでしょう?もしくは、どちらが、どう、いいのでしょう?また、二酸化炭素や炭酸ナトリウム、と成分表示にあれば、それは=炭酸の化粧品というくくりでしょうか?
差し支えなければ、お返事お待ちしております。
 
炭酸化粧品の広告もたくさんみられますね。でも、ウェブサイトを見てもちょっと分かりにくいし、中には専門用語もあったりするので、余計に頭の中は「???」になると思います。「うーん、そんな難しいこと言われてもわかんないよー」っていう方も多いと思うので、この方のように同じようなご質問をたくさんいただいています。
 
そもそも炭酸コスメとは、炭酸ガス(CO2)が溶け込んでいる化粧品である、ということを前提とした上でこのご質問の回答を進めていきたいと思います。
 
さまざまな炭酸コスメをみてみますと確かにその炭酸化粧品によってテクスチャーも形態も仕様も色々ありますね。世の中の一般的な「炭酸」のイメージは、炭酸ガス(CO2)がたくさん溶け込んでいることから「泡」とか「しゅわしゅわ」とか「パチパチ」だと思います。では、炭酸化粧品は、しゅわしゅわ、パチパチが絶対かに炭酸ガス(CO2)であるか、というとそれは違います。
 
しゅわしゅわ、パチパチする場合に「何が」しゅわしゅわしているのか「何が」パチパチしているのかそれをまず確認することが大事です。
 
例えばそれがエアゾール缶に入っている化粧品だとします。
エアゾール缶
 
これは
裏を見てみればわかるのですが、例えば
=========

LPG(液化石油ガス)とか

DME(ジメチルエーテル)

イソペンタン

=========
と、書かれている場合に、これらのガスは炭酸ではないですが配合するとパチパチ、しゅわしゅわします。
炭酸ではないのですがしゅわしゅわ、パチパチするために炭酸と思われてしまっていますね。
 
炭酸ガス(二酸化炭素)とだけ書いてある場合は間違いなく「炭酸化粧品」と言えます。
 
 
今、一番多いタイプは、LPGやイソペンタンが配合されていてかつ二酸化炭素という文字が見える場合です。
これをガス混合型とでも言いましょうかね。その場合は、二酸化炭素があるので、もちろん「炭酸化粧品」と言えます。
 なぜなら「炭酸化粧品」の基準がないので二酸化炭素が入っていれば炭酸コスメって言ってもいいからです。
 
こんなのとか↓

エアゾール裏1

こんなのとか↓

エアゾール裏2

あります。

でも、私は炭酸美容家としてお勧めするのはあくまでも「高濃度炭酸美容」なんですね。
炭酸濃度は高い方が効果がある。だから炭酸ガス100%っていうのがベスト!
 
なぜそう言えるかというとこれは、私の会社が炭酸化粧品を20年研究開発しているところから溶存炭酸ガス濃度を測定しており、すべてデータを取っておりましてその記録がすべて保管しているため、その統計として言えることなのです。
そしてガス混合型の多くは、LPGやイソペンタンの配合が高く二酸化炭素(炭酸ガス)の方が少ないので溶存炭酸ガス濃度が低い、ということがわかっているのです。
 
 
あと、炭酸パック(混ぜるタイプ)とかはまた別のお話になります。
これは反応方式なのでエアゾールのものとはちょっと形が異なるのですね。 
 
反応方式はしゅわしゅわパチパチします。なぜなら重曹と有機酸が反応してその場で二酸化炭素(炭酸ガス)を発生させているからです。
 
これは2剤式のパックなどに多くございます。我が社の製品でいうなればマルチスパプラスという高濃度炭酸ガスが発生するの2剤式風呂剤のような形状になりますね。
炭酸風呂膝上
↑二酸化炭素が高濃度に溶存しています。遊離炭酸ガスの濃度は1000ppm以上あります。
 
 
2在式なので「炭酸水素ナトリウム(重曹)」と「クエン酸」と「りんご酸」などを入浴する直前に混ぜて炭酸ガスを発生させています。 「炭酸水素ナトリウム」や「炭酸ナトリウム」だけでは二酸化炭素が発生しませんのでここに必ず「クエン酸」のような有機酸が必要になります。
 
こちらに関しては今はいろいろな材料で二酸化炭素が発生するように作られているものも出ていたりしますのでちょっと素人目にはわかりづらいものも実際にはあります。
 
重要なのはお肌に使うとき「どのくらい炭酸ガスが溶存しているか」ということになります。
 
パチパチやしゅわしゅわだけでは判断できないのと二酸化炭素と書いてあるだけではどのくらい溶け入んでいるかは分からない、とも言えます。
 
会社によっては理論値10,000ppmなーんて書いてあるものもあります。
 
これは溶け込んだ炭酸ガス濃度ではなくあくまでも噴射ガスとしてどのくらい配合したか、なんですね。溶け込んでいるわけではないです。
 
理論値であるならばフロムCO2のスキンローションノーマルは、24,650ppmとなりますのですが理論値で戦っても意味ないんですね。溶け込んでいる炭酸ガス濃度が大事だからです。スキンローションノーマルはうちの会社の品質管理上、1800ppm以上溶け込んでいる設計になっております。
スキンローションノーマル
 
そうなんです!だから私の会社では必ず「溶存炭酸ガス濃度」を測定し私たちの基準で溶解濃度が「高い」「低い」を判定しているのです。
 
消費者の方はなかな見分けづらいかもしれないのですが一つのヒントとして高濃度に炭酸ガスが溶存している場合は潮紅反応(赤くなる)が見えます。腕の内側でパッチテストしてみるといいかなと思います。
潮紅反応
↑炭酸ガスが高濃度に溶存しているとこのように、赤くなります。(2001年)
 
ちょっと長くなりましたが。。回答とさせていただきます。
過去にも同じようなご質問をいただき記事がありましたので
どうぞ合わせてご覧ください!

 

 

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